キャンプを始めるとき、最初に購入する道具の一つにランタンが挙げられます。
太陽が沈むとキャンプ場は一気に暗くなるため、キャンプサイトを照らすランタンは必需品と言えるでしょう。
とはいえランタンにはガソリン・ガス・LED・オイルタイプなど種類が多く価格の幅も広いため、どれを選べばいいか迷うかたも多いではないでしょうか?
結論を言ってしまうと、初めて購入するランタンはLEDタイプの「WAQ LED LANTERN2」がおすすめです。
本記事ではLEDタイプを一押しする理由と、私が購入したLEDランタンについて詳しく解説します。
キャンプ用ランタンを初めて購入するならLEDタイプが最適
ベテランキャンパーの多くは、用途に応じて複数のランタンを使い分けます。
しかしこれからキャンプを初める初心者キャンパーの場合、テントや寝袋・テーブル・チェアなど必要な道具はたくさんあるため、すべて揃えると3万円〜5万円ほどはかかります。
国産品やブランドにこだわるなら10万円は軽く超えるでしょう。
したがってランタンの購入は1つに厳選する必要があります。
そこでおすすめするのが、明るさを調節できるLEDタイプのランタンです。
明るさを調節すればさまざまなシーンに適応するほか、バッテリーの容量が多いものなら充電の残量を気にせず、つけっぱなしでも大丈夫。
モバイルバッテリーから給電すれば連泊もこなせます。
LEDランタンはデリケートなメンテナンスが必要ない上、ラフに使えるため初心者に最適なランタンと言えます。
キャンプ初心者にLEDランタンをおすすめする8つの理由
LEDランタンをおすすめする8つの理由について解説します。
取り扱いが超簡単!スイッチひとつで光量が選べる
一般的なLEDランタンはボタンを押すことでライトが点灯します。
暗い中での使用を想定しているため、ボタンの数は少なく1個ボタンのモデルが主流です。
1つのボタンを押す回数によって点灯や点滅など、モードと光量を選択できるため、説明書を確認しなくても感覚的に使えます。
ボタンの押しすぎで壊れるといったケースも少ないため、子どもにも扱いやすいでしょう。
メインランタンとして十分な光量がある
メインランタンとして使用するには、1,000ルーメン以上というのが一つの指標です。
1,000ルーメンは白熱電球に換算すると75ワットほど。ルーメンとワットは規格が異なるため単純に比較はできないものの、目安として参考にしましょう。
1,000ルーメンあれば、キャンプサイトを明るく照らすのに十分な光量があります。
近頃のLEDランタンは1,200ルーメン以上に対応しているタイプが多いため、メインランタンとして使用してもまったく問題はありません。
私が使用している「WAQ LED LANTERN2」は最大光量が1,640ルーメンなので、広めのサイトでも明るく照らせています。
テント内でも安全に使用できる
ガスやガソリンタイプなど火を使うタイプのランタンは一酸化炭素中毒の危険性があるため、テント内での使用は推奨されていません。
またそういったタイプのランタンは、テントが燃えたり溶けたりするリスクもあります。
LEDランタンはまったく火を使用しないため、一酸化炭素の発生やテントにダメージを与えるといったトラブルを回避できます。
テント泊に馴れていないと、外の物音などが気になり不安で寝付けないことも。光量を抑えてランタンを点灯すれば安心感は増すでしょう。
やけどの心配がない
やけどの心配がないのは子連れのファミリーキャンパーには嬉しいポイントです。
ガスやガソリンタイプのランタンは本体が熱を発するため、点灯中は手袋がないと熱くて触れません。
誤って接触してしまうと場合によってはやけどをしてしまうことも。
収納する際も、冷めてからでないと熱くて片付けられないため、しばらく放置する必要があります。
LEDランタンはスイッチを切ればすぐに片付けられる気軽さもメリットです。
また子どもと一緒に設置や点灯、片付けが安心して行えます。
燃料を購入する必要がない
ガスタイプのランタンはアウトドア用のOD缶や、家庭用のカセットコンロで使用するCB缶を燃料として使用します。
またガソリンタイプのランタンで使用するホワイトガソリンは、車のガソリンよりも不純物の少ないクリーンなガソリンです。
どちらもホームセンターやアウトドアショップなどで購入する必要があり、その都度コストもかかってきます。
LEDランタンは充電する際の電気代数十円だけですむため、ランニングコストはほとんどかかりません。
使えば使うほどLEDランタンのコスパの高さを実感できるでしょう。
雨天でも安心して使える
防水機能がついたLEDランタンなら、雨の日も屋外で使用可能です。
一般的なランタンの場合、雨に当たると急激な温度差の影響でホヤと呼ばれるガラス部分が割れる可能性もあります。
めったに起こることではありませんが、割れた後のことを考えると濡れにくい場所に移動するなど、対処したほうが無難です。
またガソリンランタンは燃料タンクの中に水が入り込むと内部にサビが発生し、故障してしまうケースも。
水を抜くために、自宅へ帰ってからあまったガソリンを抜いて天日干しをしたり専用の水抜き剤を使用したりするなど、できるだけ早い段階で内部の水分を完全に除去する作業を行う必要があります。
一方、防水機能のついたLEDランタンは雨にさらされて濡れたとしても、タオルで拭くだけでOKです。
買い換える必要がない
キャンプを何度か経験すると、別タイプのランタンも欲しくなり買い替えを検討するケースもでてくるでしょう。
しかしLEDランタンは使用シーンが多いため、お蔵入りすることはありません。
新しいランタンを購入したあとも併用して使い続けることが可能です。
たとえば屋外用にガソリンタイプ、テント内とトイレへの移動用にLEDランタンと使い分けても良いでしょう。
大きいサイトなら同時に2つ使用し、就寝時だけLEDランタンをテント内に持ち込むのもおすすめです。
多くのモデルにモバイルバッテリー機能が搭載されているため、照明として使用しなくても持っているだけで安心というメリットもあります。
非常時の備えになる
LEDランタンが活躍するのはキャンプ場だけではありません。
普段は自宅に非常時に持ち出すカバンなどに入れておけば震災など、いざというときに役立ちます。
大容量バッテリータイプのLEDランタンなら、光量を抑えて使用すれば60時間ほどバッテリーが持続するため、うまくつかえば3日〜5日ほど夜をしのげるでしょう。
またモバイルバッテリー機能がついたモデルなら、電源が確保できなくてもスマホの充電が可能です。
大容量タイプと言ってもスマホより少し大きいくらいのコンパクトサイズなので、収納スペースはさほど必要ありません。
使い慣れた道具こそ非常時では助けになりやすいため、キャンプから帰ってきたら満受電して、防災グッズへ加えると安心ですね。
LEDランタンのデメリット
これまでLEDランタンについて多くのメリットを解説してきましたが、デメリットがないわけではありません。
LEDランタンのデメリットは以下の3点です。
ガソリンやガスタイプに比べて光量が少ない
LEDランタンで1,000ルーメン以上の光量があれば、サイトを照らすメインランタンとして十分機能するのですが、ガソリンやガスタイプのランタンの光量に比べるとやや頼りなく感じることがあります。
ガスやガソリンランタンの光量は、ルーメンに換算すると2,000〜3,000ルーメンほどが標準的ということから、LEDランタンとは体感できる明るさに大きな差があります。
とはいえLEDランタンでも1,500ルーメンを超えるモデルならかなり明るいので、通常のキャンプサイトでは問題ないでしょう。
光に暖かみを感じにくい
LEDの性質から、光に暖かみを感じにくい傾向があります。
技術の発達に伴い、暖色系のモードにすればかなり自然な光を発するようになってきましたが、それでもガスやガソリンランタンなどの明かりには及びません。
焚き火のように、見るだけで癒されるような効果は見込めないため「サイトを明るく照らす」という目的以上は求めないほうが良いでしょう。
ギアを扱う楽しみを味わいにくい
キャンプの醍醐味の1つに、キャンプギアを扱う楽しみがあります。
お気に入りのギアに触れることでよりキャンプに没頭できるため、ベテランキャンパーのギア選びは慎重です。
キャンプギアの中でもガスやガソリンタイプのランタンは、マントルと呼ばれる芯材に火をつけ燃料を加える独特のギミックが体験できるため、多くのファンが存在します。
LEDランタンはボタン1つで点灯するため、そういった特別な体験を味わえません。
便利さや安全面より、キャンプの醍醐味を求めるならLEDランタンでは満足できない可能性があります。
おすすめのLEDランタン|WAQ LED LANTERN2
今回ご紹介するLEDランタンは大阪のアウトドア用品メーカーWAQの「WAQ LED LANTERN2」です。
先日Amazonで購入し、キャンプはもちろん写真や動画を撮る際の照明としても使い倒しています。
キャンプ初心者におすすめするポイントは以下の7点。
安心の国産メーカー(1年保証付き)
購入する前に「すぐに壊れたらどうしよう」と心配になりますよね?
とくにキャンプを始めたばかりの頃は、多くの道具を揃えるため出費がかさむもの。
購入するときは確かな保証が付いているメーカーを選択すると、余計な出費が抑えられます。
大阪のキャンプ用品メーカーWAQでは「購入してからがお付き合いの始まりと考えます。」をモットーに専任のスタッフのアフターサポート体制が整っています。
商品到着後30日間返品・交換の受付や、1年間の製品保証、無期限のカスタマーサポートが受けられるため、安心して使い続けることができるでしょう。
操作が簡単で使いやすい
使いかたは電源ボタンのみで行うため、感覚的に操作できます。
点灯モードに切り替え方だけ覚えておくと良いでしょう。
電源ボタンを2秒長押しすると電球色、昼光色、昼白色の順に切り替わります。
あとは電源ボタンを好みの明るさになるまで押し続けるだけなので、簡単に操作できます。
電源ボタンを押す回数 | 状態 |
1回 | 電源ON |
2回 | 最高輝度 |
3回 | 中輝度 |
4回 | 低輝度 |
5回 | 最低輝度 |
6回 | SOSモード(点滅) |
7回 | 電源OFF(ランタンの使用から15秒以上経過後に電源ボタンを1回押すと電源OFFになるため、毎回7回押す必要はありません) |
性能を考慮すると格安|LUMENAⅡと比較
「WAQ LED LANTERN2」とよく比較されるLEDランタンといえば、LUMENAⅡ ((ルーメナー2)が挙げられます。
性能を比べると以下の通りです。
WAQ LED LANTERN2 | LUMENAⅡ | |
価格 | 9,980円(税込) | 13,272円(税込) |
明るさ | 最大1,640ルーメン | 最大1,500ルーメン |
使用可能時間 | 最大約60時間点灯(250ルーメン) | 最大約100時間点灯(100ルーメン) |
重量 | 330g | 300g |
充電時間 | 約3時間 | 約5時間 |
モバイルバッテリー容量 | 13,400mAh | 10,000mAh |
防水・防塵 | IP67 | IP67 |
カラー | タン・オリーブ・カモフラ | メタル・ブラック・ブラウン・迷彩ブラック・迷彩グリーン |
付属品 | 専用収納ケース・マグネットハンドル・専用カラビナ2個・マルチコネクタ付Type-Cケーブル | 専用ポーチ・磁石フック・MicroUsb5ピンケーブル |
保証 | ・商品到着後30日間返品・交換 ・メーカー1年保証 | メーカー1年保証 |
デザインや質感の好みもあるため、どちらが優れているか断言はできませんが、数値上では同等かややWAQ LED LANTERN2が優位と考えて良いでしょう。
双方の価格差が約3,000円もあることを考慮すると、WAQ LED LANTERN2はかなりコスパが良いと判断できます。
LEDランタンの中でもかなり明るい
明るさが最大1,640ルーメンと業界最高クラスの光量を誇っています。
メインランタンとして使える基準が1,000ルーメン以上と言われていますので、その基準の約1.6倍も明るいです。
またシチュエーションに合わせて昼光色、昼白色、電球色と3つのパターンから点灯モードを選べます。
そして調光は4段階から選択できるため、さまざまなシーンで利用できます。
水や汚れに強い
IP67相当の防水、防塵性能を有しているため、たいていの悪天候は問題なく使用できます。
IP67とは水の中に入れても有害な影響がないという、高いレベルの防水性能です。
したがって水たまりに落とすくらいなら、壊れる可能性は低いでしょう。
とはいえ完全防水ではないため、水中での使用は故障の原因になるため厳禁です。
バッテリーが大容量で安心
「WAQ LED LANTERN2」は最大60時間も明かりを持続できる13,400mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
モバイルバッテリーとしても使用可能で満充電の状態からだと、iPhone Pro13(おそらくiPhone14Proも同様)を2.5回フル充電できます。
しかもQC3.0/PD22.5Wの急速充電対応と使い勝手も抜群です。
三脚につけて照明として使用できる
ライトの底にマウントアダプター用ネジ穴があいているため、三脚や自撮り棒などと接続が可能です。
私はスマホ用のミニ三脚に接続し、料理の写真を撮る際に照明としてよく利用しています。
ほかには仕事でWeb会議を行うとき、顔を照らせば相手からの印象が良くなると信じてときどき試しています。
初めてのキャンプはLEDランタンで思いっきり楽しもう
LEDランタンにはデメリットもありますが、圧倒的にメリットの方が大きいです。
とくに初心者のうちは「簡単・安全」に重きを置く方がキャンプも存分に楽しめます。
快適なキャンプを過ごすためには、不安材料を減らすことが重要です。
明るく使い勝手のよいLEDランタンで初キャンプの夜を満喫しましょう。
「WAQ LED LANTERN2」はAmazonのセールなどで10%オフになっていることも多いので、ショッピングカートに入れてまめにチェックすると、お得な価格で購入できる可能性があります。(私もセール価格で購入しました!)